Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第68章 僕のバナナケーキ🍌
パパが冷蔵庫から、大きなお皿を取り出す。
僕は待ちきれなくて、フォークを握りしめた。
パ「はい、お待たせ」
大きなお皿に乗せられたケーキがテーブルの真ん中に置かれる。
あれ、この形…もしかして!
サ「あっ、ピカ〇ュウ…」
ジ「ほんとだ…」
とんがったお耳と、ギザギザのしっぽがチョコになったピカ〇ュウが、ニコニコで僕を見てる。
シ「すごいや、パパさん! 良かったね、カズくん」
カ「うん…」
パ「あれ? 嬉しくなかった?」
違うの…
嬉しいの…とってもとっても嬉しいの。
でもね…
カ「可哀想…」
こんなに可愛いのに、包丁でチョッキンされて、食べられちゃうの…可哀想…
カ「パパ…、僕他のケーキがいい…」
パ「どうして? 楽しみにしてたでしょ?」
カ「だってピカ〇ュウ、痛い痛いになっちゃうじゃん…。そんなの僕ヤダ…」
パ「わかったよ。でもね、和? このままポイしちゃうか、それともみんなに食べて貰うか…このピカ〇ュウはどっちが嬉しいと思う?」
パパが僕をお膝に乗っけて、頭をナデナデしてくれる。
カ「ポイはヤダ…。ピカ〇ュウ可哀想…」
でも…でもっ…!