Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第60章 なまリクII♡智の心さまリクエスト
「翔ごめんね、明日からお父さんとお母さん、お仕事の関係で出張でなのよ。でね…」
えっ、ちょっと待って?
”だっちょう”ってことは、お父さんもお母さんも、お家にいないってこと?
「え、じゃあ僕は? 僕一人でお留守番?」
そんなの無理、絶対無り(>_<)
「やだよ、僕も一緒に行きたい」
だってこのお家に僕一人ぼっちなんて…
夜中にトイレ行きたくなったらどうすんの?
お腹空いたら、ご飯はだれが作ってくれるの?
そんなの困るよぉ…(T^T)
「お父さんもお母さんもお仕事なんだから、わがまま言わないの。それに翔のことは、サトくんのお母さんにお願いしてあるから」
えっ、それって…Σ(°꒫°๑)!?
「だってほら、学校だってあるでしょ? だから、翔はサトくんのお家にお泊まりして、サトくんのお家から学校に行くの」
うっそ…、マジで?
僕、サトくんと”おつや”を共にする、ってこと?
「それなら安心でしょ?」
「うん! 僕、サトくん家にお泊まりする!」
そうと決まれば、お泊まりの用意をしなくっちゃ♪
「お母さん、僕の旅行のカバン出して? いっちばんおっきいのだよ」
「はいはい、ちょっと待っててね? って、サトくんのお家にお泊まりするのは、二日だけなのよ? そんな大きい鞄必要ないでしょ?」
あっ、そっか…
そうだよね(;^_^A
僕ったら、ちょっと“かんちょう”してんのかなσ(//ω//)テヘ
次の日…
「では、すいませんけど、宜しくお願いします」
「はい、こちらのことはご心配なく(^-^)」
お母さんとお母さんが、玄関で頭をペコペコさせる。
大人って、どうしてこんなにペコペコが好きなんだろう…良くわかんないや(;-ω-)ウーン
「じゃあ、翔、いい子にしてるのよ?」
「はい、行ってらっしゃい」
もう…、いつまでも子供扱いなんだから…。
やんなっちゃうよ(-_-;)ハァ…
「さ、中入ろうか?」
お父さんの車が角を曲がると、サトくんのお母さんが僕の頭をクシャっと撫でた。