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Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】

第7章 優しいKissをして…


いつの間にかリーダーの腕が俺の首に巻き付き、誰もいないシンとして楽屋に、水音だけが響いた。

さすがにこれ以上はヤバイ…
自分を保てる自信なんて、俺には

ない。

尚も絡みついて離れようとしない舌先を突き放し、漸く唇を離すと、俺達の間を細い糸が繋いだ。

「もっとしたぁい…」

「ダーメ! もうすぐ皆来るし…」

俺はわざとらしく、視線を壁の時計に向けた。

「分かったよ…」

不満気に唇を尖らせ、頬を膨らませたリーダーが、ゆっくりと身体を起こす。

途端に軽くなった膝が、何でだか、寂しい…

「あのさ…、今夜暇? もし暇ならさ、俺ん家来る?」

「潤くん家? 今日? うーん、どうしよっかなぁ…」

って、オイオイ、そんな悩むことか?

「別に無理に、とは言わないけどさ…」

漸く身体が解放された俺は、徐ろにテーブルの上のPCに手を伸ばした。

「ふふ、行っちゃおっかな、潤くん家」

「マジで? 来る?」

飛び上がりたい気持ちを押さえ込んで、膝の上のPCに視線を落とす。

「続き、してくれるんでしょ?」

フニャンとした笑顔が俺を覗き込む。

俺はその前髪をクシャッと撫でると、耳元に口を寄せ…

「してやるよ。楽しみにしてな?」

それだけで身も心も溶けちまうような、

そんな甘くて、濃厚なキスを、な…




おわり♡
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