Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第53章 ハロウィンなんて嫌いだ🎃
10月31日…
なんでも最近ではこの日を、ハロウィンと言うらしい。
元々仏教徒の俺には、ご縁のないイベント…
そう思っていた。
ところが、子供がいるとそう言うわけにはいかず…
結局は、流行りに乗っかることになり…
おかげで、たまたま有給が残っていたから良かったものの、俺は朝から大忙しだ。
部屋のアチコチに、ハロウィン用のパーティグッズを飾ったり、ちょっとハロウィンらしい料理を作ってみたりさ…
もうヘトヘトだよ…
ま、全ては和の笑顔のため、なんだけどさ(;^_^A
「たいま〜!」
おっ、和のお帰りだ(^-^)
「ハッピーハロウィーン♪ お菓子くれないとイタズラしちゃうぞぉ?」
練習の甲斐あってか、完璧だ♪
その証拠に、和ってば鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔してる(笑)
「どう? ビックリした?」
「ビックリした…ってことにしといたら、パパ嬉しいなら僕そうするけど…」
へ?
ちょっと待って?
それって、どうゆー意味?
「ってゆーか、それ僕のセリフじゃないの? あ、それともパパお菓子が欲しいの?」
は?
俺、何か間違ってんの?
「あ、でもせっかくパパ上手に出来たから、僕今からビックリするね? わあ、ビックリしたぁっ!」
そう言って、和が大袈裟に転けてみせる。
ってか、それ大分わざとらしいけど…( ̄▽ ̄;)
「そんなことより、僕お腹空いちゃった…。おやつは?」
そ、そんなこと、って…○| ̄|_
頑張ったんだけどな、俺…
まあでも仕方ないか…