Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第45章 痛いの痛いの飛んでけ!
「母ちゃん! 母ちゃん!」
僕が呼ぶと、母ちゃんの背中がビクンとした。
さては母ちゃん、こってり忍んで美味しいお菓子食べてたな?
狡いんだぁε٩(。•ˇ₃ˇ•。)۶з
…って、そんなことじゃなくって、
「母ちゃ、ばんしょこちょうだい」
「絆創膏なんてどうするの? どこか怪我でもしたの?」
もぉ、母ちゃんたら“どんぶりくさい”なぁ…
それに僕お怪我なんてしてないし…
「いいから、ばんしょこちょうだい?」
「はあ(o´д`o)-3 で、何枚いるの?」
「んとね、1枚…やっぱり2枚!」
はいはい、って母ちゃんがちょっとだけ面倒くさそうにエプロンでお手手を拭いてから、戸棚の上から“きゅうきゅばこ”を取って、テーブルのうえに置いた。
箱の中には、お薬とか、お怪我した時にシュッてするのや、ホータイが入っていて、ばんしょこもその中に一緒に入っていた。
「はい、どうぞ」
「ありがと!」
僕は母ちゃんから貰った、2枚のばんしょこをポッケに入れて、階段を一段飛ばしで登った。
途中でお膝をゴッチんして、ちょっとだけ泣いちゃいそうになったけど、僕は“つおい子”だから我慢した。