Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第6章 花見へ行こう♪
4月のある晴れた土曜日。
翔くんママの誘いで、花見をすることになった。
とは言っても、子供たちも一緒なので、近所の公園で、なんだけどね?
ってわけで、俺は今お弁当作りの真っ最中。
正直な所、俺は弁当作るのは、あんまり得意ではない。
特に“行楽弁当”なんて、どう作ったらいいのか、皆目検討もつかない。
それでもクック〇ッド先生を頼りに、格闘すること1時間。
「出来た!」
「うぁッ(◎-◎;)!! ビッキリしたァ(^_^;)」
急に大声を出したからか、リビングでゴロゴロしていた和が飛び上がった。
「ゴメンゴメン(^_^; ほら、和、お弁当出来たから、お着替えしておいで?」
苦労して作ったお弁当に蓋をして、保冷バックに入れる。
「見た〜い! お弁当見せて?」
カウンターから、ヒョコンと顔を出し、お弁当を見せろと強請る和に、デコピンを一つお見舞いしてやる。
「だ〜め! 今見ちゃったら、後の楽しみ無くなっちゃうでしょ? ほら、早く着替える!」
「う〜っ(。ŏ_ŏ) パパのケチぃ…」
ほんのり赤くなった額を擦りながら、和がとぼとぼとリビングを出て行った。
だってさ、蓋を開けた時の、和の喜ぶ顔…見たいんだよ…。
「パパァ、お着替え出来た!」
着替えを済ませた和が、リビングに戻って来るなり、ピョンピョン跳ねる。
「和、水筒持って?」
俺の手から水筒を受け取り、肩に掛けた。
「よし、行くぞ?」
「(*^▽^*)ノハーイ」
戸締りの確認をして、和が最近練習を始めたばかりの、補助輪なしの自転車に跨った。
「出発進行!」
「おお〜( *˙0˙*)」