Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第32章 夏を乗り切れ!
電話は受付に繋がっていて、途中でリタイヤしたい時に使用出来るようになっている。
「すいませ〜ん、リタイヤしま〜す」
「い、いいの?」
「うん。だってしようがないでしょ?」
残念だけど、この先はきっと翔くん無理だから…
だってあんなコトや、こんなコト…
翔くん卒倒しちゃうもん。
今だってさ、足プルプルしちゃってるしね(笑)
暫く待ってると、薬棚の扉が開いて、中から黒子さんが出て来て、
「どうぞこちらへ…」
と、僕達を薬棚の中へと促した。
どうやら非常口になってるらしい。
僕達は、黒子さんの案内で、細い通路を通って、お化け屋敷の裏口へと出た。
闇に慣れた目に、夕焼け空が眩しい。
それに…
「暑っ…」
ジンワリと汗をかいた背中に、シャツがペッタリとくっつく。
「そ、そう…? 俺はそうでも…」
よく見ると、翔くんは小刻みに震えていて…
オマケに顔も真っ青で( ´艸`)プップップッ
「ふふ、翔くん少しは涼しくなれたみたいだね?」
「い、いや、別に怖いとか、そんなじゃなくて…」
言い訳なんてしなくて良いのに(笑)
「そ、そろそろ帰ろうか? ほら、腹すかね?」
そりゃあんだけ叫びゃ、お腹も空くよね(笑)
「うん、帰ろ?」
「あっ、持って来ちゃった…」
車に乗り込んだ僕の手には、赤ちゃんのお人形…
「どうしよ…」
ま、いっか(^-^)
また翔くんと来れば♪
「ね、翔くん(*´罒`*)♥ニヒヒ」
おわり♡