Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第32章 夏を乗り切れ!
「あっちぃ…」
翔くんが僕の隣に座って、首に巻いたタオルで額の汗を拭う。
そんなに暑けりゃ、くっつかなきゃ良いのに…
変な翔くん。
「なんかさ、パーッと涼しくなれることってねぇかな…」
僕には、このクーラーの効いた部屋でも、十分涼しく感じるけど?
寧ろ寒いくらい?
だって設定温度“18℃”ってさ…
どんだけ暑がりなんだよ…
「あ、ねぇ? そんなに涼しくなりたかったらさ、僕いいトコ知ってるよ?」
「どこどこ? 」
「ふふ、翔くんみたいな暑がりさんでも、絶対涼しくなれる所だよ♪ 今から行ってみる?」
「行く行く、行こうぜ!」
おっ、翔くんノリノリだね?( ´艸`)プップップッ
「じゃあさ、どうせだから3人も誘っちゃう? 大勢で行った方が楽しめるし」
僕はグループラインを開いて、メッセージを打ち込んだ。
そして待つこと数分…
3人から返信が来た。
でも…
『悪ぃ、これから友達のパーティに行くから無理だわ 』
『今番組の打ち合わせ中なんですけど…』
『ごめん、これから収録なんだ』
みんなそれぞれ予定があるみたいで…
結局僕達は2人だけで出かけることにした。