Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第27章 パンティーしちゃいなよ♪ 【黄色に染まれ!】
その夜…、
「おやすみなさ~い」
パジャマに着替えた和が瞼を擦る。
「うん、お休み」
ベッドに入った和の頭を撫でてやる。
すると擽ったそうに肩を竦め、
「あのね、今日ね、ビックリしたけど、嬉しかったよ、僕…」
「そっか、良かったね?」
「んとね、パパのケーキも美味しかった…ょ…」
すぐに寝息を立て始めた和に、タオルケットをそっとかけてやると、和がニタッと笑った。
きっと夢でもみてんだよな…
だって、和の部屋には皆からのプレゼントが飾ってあって、しかも潤くんから貰ったハンカチは、和の手の中にある。
「幸せだね、和は…」
少しだけ大きくなった和の笑顔を見ながら、俺も吸い込まれるように夢の中へと落ちて行った。
「もぉ、手洗ったらちゃんと拭きなよ…」
俺が言うと、潤はわざとらしく手を振って飛沫を飛ばしてきた。
「ハンカチは?」
「んなモン持ってねぇよ」
…ったく、仕方ないなぁ…
「ほら、コレ使いなよ」
ポケットから小さく折りたたんだハンカチを取り出し、潤に差し出す。
「おっ、サンキュー♪ …って、コレまだ持ってたの?」
俺が差し出したのは、あの日潤が手を絆創膏だらけにしながら刺繡してくれたハンカチで…
「わ、悪ぃかよ…。一応、俺の宝物なんだよ」
急に恥ずかしさが込み上げて来て、俺は潤の手からハンカチを引き取ると、クシャッと丸めてポケットに捻じ込んだ。
「嬉しいよ、ずっと大事にしててくれてさ…。
サンキューな、和」
そう言って潤の唇が俺のほっぺたに触れた。
ばか…、お前から貰ったもんは、全部俺の宝物なんだよ…
心の中で呟く。
だって声に出して言ったら、きっと潤のことだから調子に乗るだろうからさ…
おわり♡