Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第26章 ミッチョン、しちゃう?【黄色に染まれ!】
チクチク…、チクチク…、チックン!
「いてっ…」
突然、針がオレの指におそいかかってきた。
「あら、刺しちゃったの? 見せて?」
ママがオレの手から針と輪っかを取り上げて、血が出た指を掴んで、ティッシュで押さえた。
「絆創膏貼っときましょうね」
こんなのヘッチャラ(でもないけど…)なのに…
もぉ、”しんぱんちょう”なんだから(笑)
ママがピカピカの爪がくっついた指で、オレの指に絆創膏を巻き付けて行く。
「はい、これで大丈夫。どうする? もうやめる?」
「ううん、止めない」
やめるもんか…
ちゃんと完成させて、カズに渡すんだもん(ง •̀_•́)ง
「そう。ところで、それはなぁに? 黄色い…タヌキさんかしら…?」
タ、タヌキ…?
そんな筈は…あるかも…(゚◇゚)ガーン
「コレ、ピカ〇ュウのつもりなんだけど…見えない?」
「えっ…、あら、そ、そうね…、そう言われてみれば…そうね」
見えないんだね?
でもいいんだ、オレ頑張るから…(ノд-。)クスン
だって前に誰かが言ってたもん
”おもち”が入ってれば、ちゃんと伝わる、って…
だからオレ、カズが好きな”おもち”い~っぱい入れるんだ。
「出来た~!」
ちょっと(だいぶ)かっちょ悪いピカ〇ュウだけど、オレ…頑張った(^-^)
オレはママに貰った黄色い袋にそれを入れて、黄色いリボンで蝶々を作った。
「和くん、喜んでくれるといいわね」
「うん!」
あれ?
オレ、カズのことママに言ったっけ?
まあどっちでもいいや。
明日のお誕生日会、楽しみだな♪
→次章に続く