Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第4章 ニャンとピョンだふる
オイラは近所でも有名なドクター犬ジュンに、ショウのことを相談したニャン。
「オイラ、もう心配で心配で…」
ジュンはオイラの話を、ワンワン頷きながら聞いて、それからこう言ったニャン。
「それは妊娠だワン。ゲってなるのは“つわり”ってやつだワン」
ショウが妊娠?
オイラの赤ちゃん?
「マジニャ? オイラの赤ニャン?」
「間違いないワン」
オイラは嬉しくなって、猛ダッシュで家に帰ると、その事をショウに話した。
「ショウ、お前妊娠してるニャ? お腹に赤ニャンがいるニャ?」
オイラはショウの腹をペロペロ舐めた。
「ココにオイラの赤ニャンがいるニャ…」
オイラはいっぱいいっぱいペロペロした。
でも、オイラがペロペロすればするほど、ショウは悲しい顔をするニャン。
「嬉しくないニャンか? オイラ達の赤ニャンニャよ?」
オイラが言うと、ショウニャンは首をプルプル振って、大きな目から水を零したニャン。
「違うピョン…。僕もホントにそうだったら、嬉しいピョン? でも違うピョン…」
「ニャ、ニャにが違うニャ? ショウが元気がないのは、妊娠だからニャン?」