Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第25章 僕らの一等賞
閉会式も終わり、松岡さんと別れた俺は、一足先に家へと戻り、荷物もそのままにリビングの床に大の字になった。
「疲れた…」
特に何をした訳でもないのにね?
もう動くのも億劫な程、身体は疲れていた。
もう今日は外食決定だな…
な〜んもやりたくない(;^_^A
ま、たまにはこんな日があってもいいよな(((uдu*)ゥンゥン
だって俺も頑張ったもんσ(//ω//)
「たいま〜」
丁度ウトウトしかけた頃、玄関の方から、パタパタと小さな足音が聞こえた。
「おかえり。お疲れさま」
「あ〜、パパずる〜ぃε٩(。•ˇ₃ˇ•。)۶з 僕も♪」
リビングで寝転がる俺を見るなり、和が手提げ袋をソファの上に放り、俺の横にゴロンと横になった。
いつもなら、手洗いとウガイを急かす所だけど、今日は…いや、やっぱりダメだ。
「先に手、洗っておいで? それからお着替えも」
床が砂だらけになるのは、正直ゴメンだ(;^_^A
「はぁ〜い…」
数が身体を起こし、トボトボと洗面所に向う。
その後ろ姿ったら…( ´艸`)プップップッ
おじいちゃんかよ(笑)
「ねぇ、パパ…。白組、負けちゃった…」
着替えを済ませた和が、再び俺の横にゴロンと寝転がると、少しだけ悔しそうに唇を尖らせた。
「頑張ったんだよ? でも負けちゃったの…」
和は和なりに頑張ってたの、パパはちゃんと知ってるよ。
「“負ける”って、悔しいことなんだね…」
「そうだね、悔しいよね…。でもさ、パパは嬉しかったな。和が頑張ってる姿が見れて、パパは超嬉しかった」
「かけっこ一等賞、取れなかったのに?」
「うん」
「玉入れの玉、一個も入らなかったのに?」
「うん」
「ダンスも間違えちゃったのに?」
「うん」
「でも嬉しいの?」
「うん」
だって、そこにはいつも和の笑顔があったから…
「変なパパ( ´艸`)プップップッ」
「うん」
変だと思われたっていい。
俺にとっての“一等賞”は、和の笑顔だから…
小さな寝息を立て始めた和の髪を撫でてやる。
「お疲れさま、和」
来年こそは勝てるといいね(・ω<)-☆
おわり♡