第3章 ほんとの君は…?
すばるside
恋ってどんなんやったっけ…?
自分よりも大事に思う存在って…?
もうかれこれ恋なんてもんをしてないから
そんな感情は忘れてしまった…(笑)
そんな俺が
こんなことを思うんは…
俺のとなりで嬉しそうに
ただでさえタレ気味の目を
更にだらしなく下げながら
ご機嫌に鼻唄なんかを歌われてる
村上さんのせいやな…
どうも最近彼は
恋をしているようで…
見てるこっちが気色悪くなるほど
浮かれまくっている…(笑)
だから試しに俺のとなりに座る横と一緒に
「今日はデートでもされるんですか…?」
そう聞いてみたら…
だらしないタレ目がこっちを向いて
「なんで分かんの(笑)?」
なんて口までだらしなく緩めながら
嬉しそうな笑顔を見せてくる(笑)
そんな顔全体が緩みまくりなひなに横は…
「そんなんお前の顔みたら解るわ(笑)」
なんてあきれ気味で…
でもひなが…
「やっと今日夜時間ができたから
俺の家で一緒に飯食うねん(笑)
二人きりで会うん久しぶりやわ…(笑)」
そう嬉しそうに言った瞬間
目がキラリと光って…
「それ…俺れらも行ってもいい…?
ひなの彼女見てみたいし(笑)」
なんて悪い顔でにやりと笑う…(笑)
「絶対にあかん!!
2週間ぶりのデートやぞ?
邪魔や…あかん!」
そんな鼻息の粗い雛を横目に
横山さんは
うん…なんかやっぱり
悪い顔してはるわ(笑)