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レッテル 1

第5章 出逢い




「あのさ、ここで待ってて。俺が良いって言うまで目瞑ってて。」

先輩はあたしを体育館の入り口でおろした。

「なんで?」

「いいから。」

「わかった。」

あたしは言われた通り目を閉じた。

「てめぇら…覚悟できてんだろうなぁ?」

微かに悲鳴が聞こえてきた気がした。






「もういいよ。」

先輩の声であたしは目を開けた。

「あ…。」

先輩の拳にちがねっとりとついていた。

「ケガしてるの?」

あたしは先輩の手に触れようとした。

「さわんな!!」

先輩が叫んだ。

「俺の手きたねぇからさわんな。お前を汚したくねぇ。」

「え?」

「それよりもさ…









キスさせて。」






この日あたしと先輩は付き合い始めた。
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