第8章 財前勧誘
佐々木さんside
テニス部…なくすんは嫌や。
だから今日も私は1人で財前クンに会いに行く。
佐々木「ざ、財前クン…」
財前「またっスか」
佐々木「あの…あのな?私…テニスが好きやねん。テニス部の皆も…せやからなくしたくないんや…」
財前「同情引くったってそうはいかないっスわ」
佐々木「なら…逆に聞くで…?」
財前「何んスか」
佐々木「なんで自分…そんなに拒否するん?ホンマに…面倒なだけなん…?」
財前「…関係ないっスわ」
佐々木「テニス…ホンマに楽しいで?私も経験者やから……それに…今1番好きなテニス…見られへんくなるんは嫌なんや…」
財前「…なんスかそれ」
佐々木「財前クン…1回でええから白石クンのテニス…見てくれへん?見てから嫌なら嫌やって言うて欲しい…」
財前「…へ〜」
佐々木「な…なんや?」
財前「そういう事…成る程」
佐々木「え…?」
財前「…まあ、気が向いたら行ってやってもいいっスわ」
佐々木「ほ…ホンマ?」
財前「気が向いたらっスよ、ほなこれで」
財前クンが…少し振り向いてくれた…!
もしかしたら…いけるかもしれへん!