第17章 挨拶
佐々木「っは…!だ、脱出成……うわっ!」
白石「逃がさへんで?」
佐々木「ちょ…!離してぇな!」
白石「あかん。風邪引いたらどないすんねん」
佐々木「ひ、引かへんからっ!」
白石「お前我慢するからなぁ、俺が管理しとかんと。ほら、マフラーちゃんと巻きぃ」
佐々木「だっ、大丈夫やから!」
しゃーないわ。だったらこう言うまでや。
白石「言う事聞かへんと…皆の前でキスするで?」
佐々木「まっ!巻くわっ!」
白石「ん、いい子や」
ぐるぐるっと首にマフラーを巻いて、手ぇ繋いだと思ったら俺のポケットにそのまま突っ込んできた。
佐々木「こ、これでいいやろ?」
白石「合格や」
よしよしと頭を撫でると、真っ赤になって顔をマフラーに埋めよった。
あかんでお前…可愛すぎや。