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【刀剣乱舞】天使の梯子に届かない

第7章 きょうだい 其の參



「…やっぱり、その…ぅ、吃驚しました、よね?
これからはこんなことに…えと、ならないよう、気を付けますね!」

ちょっと気まずい空気の中明るく振る舞ってみます。

「主が酷い病気だったら、どうしようかと思った。
なんであんなになるまで我慢したの?
俺が気付けたら…なんで俺に言ってくれなかったの?
…俺じゃあ、だめだった?」

清光は辛そうな声で話してくれます。
今剣は正座した太ももの上でぎゅっと自分の手を握っています。

「ちが、そうじゃなくって、急に体調が悪くなったんです、本当です。
清光のことはすごく頼りにしてますよ?
ただ清光がわたしの言うことをちゃんと聞いてくれて、遠征頑張っている間にああなっちゃった…偶然で不幸です」

なんとかぐちゃぐちゃに絡まった誤解を解こうとします。

「ごめん…本当俺ってめんどくさい。
主は頑張ってるけど、俺たちにちゃんと、寄りかかるところは寄りかかってくれてるよね。
…これからはほんっとに気を付けてねって、それだけ」

大分心配をかけてしまったようです。
それもそうですよね…それに、清光はわたしべったりなところがありますし余計に。

「それじゃあ、部屋行こっか!」
「はい!…今剣?大丈夫ですか?」

やはりちょっと落ち込んでいる様子…。

「…はい、だいじょうぶ、ですよ」

いつもみたいに元気一杯じゃない、上手でかわいらしい作り笑顔を向けられました。

「…話すにしても部屋行ってからね?
ちょっと長居しちゃったから」

清光に促されて、私たちはそのまま私の部屋へと足を進めました。



「取り合えず寝台から基本立ち歩かないでね!
仕事とかも一旦お休みだから!暇になったら…読書くらいならいいと思うけど、できるだけゆっくり横になってて!
それからご飯とかは持ってくるから!
時間とか気にせずに休んで、一刻も早く元気になって!」

清光はちゃきちゃきとした動作で気づけばわたしはベッドに横になっていました。すごすぎる、何があったんです。

「ご飯の方の様子が気になるから俺はそっちに行くね。
二人は…主が無理じゃない程度っていうか、大人しくできるなら、そこで主を見てて」
「できますよ!ぼくは、あるじさまのおそばにいますね」
「わかった。それじゃあ、お大事にね」

清光はわたしが今剣と話したいのを察してくれた様子でした。
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