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Come To Me.(黒子のバスケ超短編)

第19章 勉強会。(黒子テツヤ)


「ホラ!今回もビシバシ行くわよ!」

定期テストを前にバスケ部は恒例となった火神勉強会を開いていた。

「さて、皆はそろそろ休憩しましょうか」

そう言って立ち上がるリコはキッチンヘ飲み物を取りに向かった。

「私も手伝います」

その後にも続く。
火神と日向を残し、一同はリビングで束の間の休憩を取る。

「はい、テツヤ」
「ありがとうございます」

黒子にジュースを手渡したはそのまま黒子の隣に腰を下ろす。

「大我、大丈夫かなぁ?」
「…………」
「でも順平先輩が付いてるし…」
「…………」
「あ、いざとなったら今回も真太郎のエンピツを…って、テツヤ?ひゃあ…!?」

話し掛けても反応のない黒子を不思議に思って顔を覗き込んだに黒子が覆い被さった。

「テ、テツヤ……?」
「他の男の人の名前、言い過ぎです」
「へ…?」
「さん…僕も、貴女を…」
「…んっ」

甘い声で名前を呼ばれ、呆然としている間に首筋に走る小さな痛み。

「ちょっと黒子くん?!」
「黒子お前何やって…!!」

二人の様子に気付いたメンバーが駆け寄ってから黒子を引き剥がす。

「ってコイツ……寝てる?」
「ちゃん大丈夫?」
「は、はい……」

「カントクー!黒子のコレ、酒じゃねぇ?」
「えぇっ?!」

黒子のグラスを手に小金井が中身を確認する。
そこからはジュースじゃなくて明らかにアルコールの香りがしていた。

「パパのだわ…!それを間違って黒子くんが飲んじゃったのね…」

とにかく黒子をソファへ運び寝かせた。

グラスを片付けに一人シンクの前に立つは首筋をそっと手で押さえた。
首筋に触れた、黒子の唇。
囁かれた愛の言葉。

思い出すと顔が火照る。

「ごめんね!ちゃん」
「リコさん!いえ、大丈夫ですよ」
「ヤダそれ…!もしかして…キ「リコさん!しーっ!」


小さなキスマーク。
それは普段大人しい彼が示した気持ちの証。







僕も貴女を想っていること、覚えておいて。









「とにかく他にバレないようにしないと…!」
「は、はい…!」

そうリコが言ったものの、早々に他のメンバーにバレ
て大変な大騒ぎとなった。





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