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Come To Me.(黒子のバスケ超短編)

第8章 掃除当番。(小金井慎二)


掃除当番のは部活に行く前にゴミ捨てに向かっていた。

「早く片付けて部活行かなきゃ」

少しだけ急ぎ足で階段に差し掛かった所で、

「あれ?ちゃん?」
「え、あ、小金……いひゃぁあ…っ!!?」

急に階段の下から声を掛けられたは振り向き様にバランスを崩して階段から足を踏み外した。

「危ないっ……!」

咄嗟に抱き止めようとした、声を掛けた張本人、小金井は両手を広げて待ち構える。

「……っ!」
「……ったた、」

目を開けた小金井の視界に飛び込んできたのは。


「……////!?!?」
「小金井先輩…ありがとうござい……きゃぁぁぁあ!!?」


階段から落ちたは見事に小金井の上に着地。
小金井の腰の辺りに馬乗りの体勢になったの
スカートは盛大に捲り上がっていた。

(ピンク……ピンクのストライプ……!///)

慌てて隠したは真っ赤な顔をして小金井へ視線を向ける。

「あ…あの、み、えました…?」
「へっ…?!あ、いや!ご、ごめんっ!」

階段の下で座り込んだ男女が向い合わせで座って、二人で赤くなっている。
しかもその周りにはの持っていたゴミ箱から散らばったゴミ。
近くを通り掛かる他の生徒はそんな二人の様子を不思議そうに見ては通り過ぎていった。

「…私達、目立ってますね」
「あー、そうみたい」
「ぷ…ふふ…っ」
「ははっ…」

小金井とは顔を見合わせて笑い合った。

「小金井先輩、助けてくれてありがとうございました」
「俺の方こそ、いきなり声掛けてごめん」

二人でゴミを拾い集めて、そのままゴミ捨て場まで小金井は付き添った。

一通り終えて部室へ着いた所でが思い出した様に小金井のTシャツの裾を引いた。

「小金井先輩……さっきの、内緒にしてくださいね…?//」

頬を染めて恥じらいながらそう言って部室を後にしたのこの行動はその後の部室に嵐を呼ぶ。


「ダメ!絶対言わないからな!!凄んだってダメ!」


小金井への尋問はその後、集合が遅いとリコが怒鳴り込んで来るまで続いたという。


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