第2章 Important person〜忍び寄る影
天守に集まった秀吉、政宗、家康、三成は、信長と光秀の報告を受ける
『先日から城下町で女子が次々と行方不明になっている。年頃の女子だ。全て手篭めにされ、売り飛ばされているらしい。』
光秀は顔色一つ変えずに続ける
『救出した女子に話を聞いたが、数人の武士に連れ去られたと』
『しばらく城下町の警護を増やせ。ワシの目の届く所で悪事はさせぬ』
信長が厳しい顔で告げる
『はっ』
光秀はそう言うと天守を出た
『貴様達も城下を見回るように』
信長に言われ残り4人も返事し天守から出た
その頃飛鳥はみたらし団子を食べ終わると、店の中に飾られているキレイな瓶を見つけた。
「あれ?そこの瓶の中ってもしかして金平糖?」
看板娘は一つ瓶を手にとって飛鳥に渡す
『はい!大変珍しいものが手に入って。良くご存知ですね』
飛鳥は信長の好物の金平糖をお土産に持って帰る事にした
「これ一つ下さい」
『はい!ありがとうございます!またいらして下さいね』
「うん!ご馳走様でした!」
金平糖を持ちニコニコしながら城下町の中心へとに向かう
(信長様喜んでくれればいいなぁー)
林の小道を半ばまで来た時急に後ろから口を塞がれた
「んんっ!(何⁈)」
『静かにしろ!』
飛鳥は恐怖に怯えながらも必死に抵抗する
「んんっ!んーー!(やめて!離して!)」
暴れ出した飛鳥の脇腹を衝撃が走る
そこで飛鳥は意識を手放した