第2章 Important person〜忍び寄る影
城下町に出るとあちらこちらからいい匂いがする
(んー!いい匂い!なんかお腹すいてきちゃったなぁー)
ふらふらお店を見ながら一軒のお蕎麦屋さんへ入る。
豊富な種類のお蕎麦や甘味がある。
(んーっどれにしようかな…甘味もあるけど…甘味はいつものところがいいしなぁー)
一杯の蕎麦を頼みお腹を満たす
勘定を済まして外に出ると店の目の前で野武士風な輩が数人揉めていた。
あまり近寄らない方がいいと思ったが、そんな時に限って躓き武士とぶつかりそうになる
『おいっ!小娘危なぇーじゃねぇーか!どこ見てんだ!!!!』
咄嗟に避けたが、罵声を浴びせられてビクッとなる
「すっ、すいません」
足早にその場を去る
それを見てた1人の武士が仲間に
『おい、あの小娘上ものだぞ。後を追え。高く売れそうだ』
ニヤニヤした武士は飛鳥の後をそっと尾けるのだった