第9章 Loved one〜政宗ルート
両手で頭を抱える政宗に飛鳥は続ける
「でも…私は汚れてるから、政宗と恋仲になりたいなんて望んじゃダメで…せめて羽織を手渡して、気持ち伝えたかっただけだから…」
飛鳥の頬に一粒の涙が零れ落ちる
羽織を持つ飛鳥の手を引っ張って腕の中に身体ごと包み込む
『飛鳥…お前は汚れてなんかない。お前はキレイだから』
そっと顔を上げた飛鳥の唇に口づけを落とす
ちゅっと音を出して唇が離れる
「えっ?政宗…?」
涙を流し真っ赤に染まる顔
小さな手
白い肌
どれもが愛おしく
愛らしい
『なんで、先に言うんだよ…俺の伝えたい事は…』
そっと頬に手を添える
『飛鳥。飛鳥が好きだ。ずっと側にいろ。俺から離れるな』
みるみる飛鳥の涙は流れ落ちる
「政宗…私で…いいの…」
言いかけた飛鳥の唇にをまた奪う
激しく口づけし、少し開いた口の間に舌を入れる
飛鳥もぎこちないながら政宗の舌に答えて絡ます
ちゅっと音を出して唇を離す
「はぁ…」
目をトロンとさせた飛鳥が政宗を見上げる
『飛鳥…お前じゃなきゃダメだ。お前がいいんだ。』
そう言って唇をなぞる
「政宗…好きだよ…これからもずっと一緒に…いてね?」
『あぁ』
そう言って飛鳥をキツく抱きしめた