第9章 Loved one〜政宗ルート
『飛鳥?』
政宗が障子を開ける
「政宗!」
ふにゃっと笑って飛鳥が駆け寄る
『今日なんか予定あるか?』
飛鳥は んーっ っと言いながら口籠る
「実は…」
あの日から数ヶ月。月の物も来て身籠っていないことを確認でき笑顔を取り戻した飛鳥だが、城下にはやはり出ていなかった。
だがあの日反物を見つけたことを思い出し取りに行きたいと思っていた
「政宗に前反物選んで?って言われたでしょ?あの日…いいのが見つかったんだけどあんな事になっちゃって…怖くて城下には行けないし…」
申し訳なさそうに言う飛鳥を見て
『俺と一緒ならいい行けるか?』
クシャっと頭を撫でて政宗が言う
「うん!」
笑顔で返事をする飛鳥に支度を促し廊下に出る
(やっぱり飛鳥は笑顔でなくちゃな)
用意ができた飛鳥を連れて城下に出る