第7章 Important person〜そして…新しい日々
久しぶりにきちんと身支度を整え廊下に出る。
広間にはすでに朝餉が並べられ武将達が待っていた。
少し緊張感して、でも意を決して襖を開ける
皆んなが一斉にこっちを向く
上座でニヤっと笑う信長と目が合う
クックックと含み笑いをする光秀
『飛鳥おはよう』
優しい声で声を掛けてくれる秀吉
『飛鳥今日はいっぱい食べろ!どれも美味いぞ』
そう言って秀吉と政宗の間の飛鳥の座布団を、トントンと叩く政宗
『飛鳥様、おはようございます』
エンジェルスマイルをこれでもかと向ける三成
『突っ立ってないで早く座りなよ』
膳に大量の唐辛子をかけながらも少し微笑んで軽愚痴を叩く家康
いつものみんな
末席にそっと座り頭を下げる
潤んだ目で
「おはようございます。皆さんご迷惑かけました。これからもよろしくお願いします」
緊張して顔を上げられずそのまま俯く飛鳥に
『早く座れ。食べるぞ』
と信長は微笑んだ
周りを見渡す
皆んなが飛鳥を見て微笑む
「はいっ!」
こうして飛鳥の新たな1日が始まった
完