第46章 媚薬ノトリコ〜家康×政宗〜
『飛鳥…』
飛鳥の隣に膝まづくと、そっと顔を覗く
瞳は潤み白い肌は仄かに色づき、飛鳥からは甘い香りが漂っている
『大丈夫…?』
肩に手を置くと、ピクリと身体を震わせる飛鳥
顔を上げ家康を見つめ
「身体が熱いの…家康…助けて…」
『っ…』
それは家康を誘ってる様にも見える。
思わず飛鳥の頬を触ると
「はぁっ…んっ」
ビクンと震え、まるで敏感な所を触られてるかのような反応をする。
見つめたままの飛鳥は吐息を漏らしながら
「家康…どうしたらいい…の?…熱い」
あまりにも妖艶でこのまま押し倒しそうになるのを必死で抑える
『…熱いの?着物…脱ぐ?』
頷く飛鳥の帯を解き着物を肩から落とすと、飛鳥自身がはだいた着物のせいで、襦袢が肩にやっとかかるくらいまで開かれている。
(これっ…拷問…)
飛鳥を好いている家康にとってその姿は目に毒でしかない。
『どう?少しは良くなった?』
欲望を押さえながら、なんとか飛鳥を気遣う
「はぁ…はぁ…ダメ…どんどん、熱く…なってるの…家康…」
着物を脱がしても熱さが取れない飛鳥に、家康もどうしたらいいのかわからない…
『どこが…熱い…?教えて飛鳥…』
家康の問いに身体をさすりながら
「身体の…芯が、熱いの…家康が…触ったところが…熱くなるの…」
『…ここは』
そう言いながら飛鳥に触れていく
頭、頬、手、脚、背中…
どこを触っても身体を震わせる。
「いえ…やす…熱い…」
自分自身を抱き締めて涙を溜め、家康を見上げる飛鳥…
家康も飛鳥から漂う甘い匂いに欲望が抑えきれなくなっていく
(っ…この匂い…耐えられない)
衝動にかられた家康が思わず飛鳥を抱きしめる
「あぁっ…!」
抱きしめられただけで、果てるかの様な感覚。
腕の中でそれを感じた家康
(まるで…登りつめてるみたい…)
そっと耳たぶを口に含み甘噛みする
「あっ、んんっ!はぁ…」
(やっぱり…だったら…)
家康が何かを察する。