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【イケメン戦国】誘惑の華

第46章 媚薬ノトリコ〜家康×政宗〜




「ぷはぁ〜」

宴の席。

いつになくお酒を飲む飛鳥。

『おっ、おい!飛鳥飲みすぎだぞ?』

秀吉は慌てて飛鳥の徳利を奪う

「秀吉さん!取っちゃダメ!酔ってないし、飲み過ぎてないです!」

しっかり喋ってるものの顔は真っ赤になってる

『飛鳥様、お顔が赤くなっております』

三成も心配そうに呟く。
秀吉が取り上げた徳利を奪い返し手酌でお酒を注ぎ飲み干す。

「飲まなきゃやってられないの!」

どうしてこんなに飲んでるのか…

それは誰にも知られてない飛鳥の気持ち。

自分の気持ちに整理がつかずモヤモヤしてどうしようもない

飲まずにはいられない。
酒を煽る飛鳥を信長は面白いものを見るように口を出さずに眺める。

『飛鳥いい飲みっぷりだな』

政宗が酒を持って飛鳥の隣に座る

「あっ!政宗!政宗も飲みなさい!」

そう言って政宗に徳利を渡そうとすると、横から家康に奪われ

『政宗さん飲めないでしょ。あんた酔い過ぎ』

家康にお酒を取られた飛鳥は押し黙る。

(誰のせいで飲んでると思ってるの!)

徳利を奪われうなだれる飛鳥を光秀が手招きする

「何ですか!からかうなら受けたちますけど」

不機嫌そうに光秀の隣に座ると
『飛鳥これをやろう』

光秀の飲んでいた徳利を渡させる

「光秀さん優しい!頂きます!」

ぐいっと勢いよく飲み干すと、また秀吉に怒られる。

「もう!たまには飲んでもいいでしょ⁈飲みたい時もあるんです!」

光秀からもらったお酒は、さっきまで飲んでいたのと違い、甘くて美味しい。

『もう一杯飲みたいのか?』
「はい!お願いします!」

飛鳥に見えぬ様酒を入れ渡す。
甘い匂いがふわっとして顔が綻ぶ。
グッと飲み干すと、喉を通るお酒が熱い。

「はぁ…美味しい」

その光景を隣で見つめる光秀が不敵に笑う。

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