第4章 Important person〜戦慄
勢いよくとびらを開けて刀を構えた政宗が絶句した
そこには手は縛られ血が滲み、胸元ははだけ鎖骨に刀傷と血が滴り、口に布を咥えさせられ涙で濡れる顔
着物は辛うじて帯で全て脱げてはいなかったが、足元には腰を掴み今その瞬間飛鳥の蜜壷で果てた汗だくの男
後ろから秀吉が政宗を退ける
『貴様ーーー!!!!』
その光景を見て刀を振り上げる
男は
『ひいぃぃぃー!!!!』
叫びながら壁にへばりつく
家康は着ていた羽織を脱ぎながら飛鳥に駆け寄り羽織を掛け抱き上げる
我に返った政宗が必死に秀吉を抑える
その横を殺気を纏った信長が壁にへばりついた男に近寄る
その殺気に男は泡を吹いて気絶した
家康が飛鳥の口の布と縛られた縄を解く
『飛鳥!飛鳥!』
必死に呼びかける家康に飛鳥が虚ろな目をして見つめる
『飛鳥!』
信長の声に消え入るような声で
「ご…ごめん…なさい…私…手篭めに…」
そこで飛鳥は意識を手放した…