【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第7章 〜甘く冷たい宅配便〜
とある日、私は愛猫のユキを連れて近所の道を歩いていた。
今日は快晴で、野良猫も活発に散歩を楽しめる良き日である。
と、小さな広場のある場所に来た時、私たちの目の前に三毛猫がやってきた
三毛猫「にゃぁ」
椎奈「あ、可愛い…」
猫はとても人懐っこかった。機嫌もとっても良いようで、私とユキに気づくとそろそろと近づくので、しゃがんであげた
椎奈「初めまして。君は一人で散歩かな?」
三毛猫「にゃぁ」
椎奈「そっかそっか。飼い猫なのに縄張りまで持っちゃって、パトロール大変だね…」
私は感心して思わず三毛猫の頭を撫でる。すると、横からユキが割って入って自分も撫でてと強請ってきた
椎奈「おっと…甘えたさんだね〜」
ユキ「……」
特に何かするわけでなく、ただただ撫でられるユキ。
そしてそんな愛猫に興味を持ったらしい三毛猫がユキの匂いをスンスン嗅いでいた
お互い視線を合わせないあたり争う気はないようで、一安心する。
ホッと息をついたその時、私は広場が少し賑やかな事に気づいた。
椎奈「あ。あれってもしかして…」
広場に目を向けた私は、小さく声を上げた。コナンくんたち少年探偵団のメンバーが揃っていたからだ。
せめて一言声をかけようと腰を上げユキを連れて行けば、散歩コースなのか三毛猫も付いてきて、子供たちも私に気づいた
歩美「あ、椎奈お姉さんだ!! 猫2匹も連れてるー!」
椎奈「こんにちは! 三毛猫の方は野良で、さっき出会ったばっかなのよ」
光彦「人懐っこいですね〜」
ユキ同様、大人しく可愛い三毛猫に子供たちはあっという間に群がった。私が2匹目を飼ってると思い込まないよう、あらかじめ三毛猫を野良だと言っておく。
すると、広場でサッカーをしていたのかサッカーボールを持って猫を見たコナンくんが少し驚いた様子で猫の名前を言った
コナン「あれ? 大尉じゃねぇか!」
全員「「え?」」
元太「大尉? お前その猫知ってんのか?」
コナン「ああ。探偵事務所のある5丁目あたりを根城にしてる野良猫だよ」