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あなたの事をいつまでも

第2章 入学式はもう嫌だァ!


そこにムスッとあの男子が立っていた。私の扉の開く音に気づいて目が合ってしまった。
「あ……」
と私とあの男子は声が合ってしまった。何を話せばいいのか全く分からないまま、時が過ぎていき無言で気難しい雰囲気が漂っていた。それを切ったのはあの男子だった。
「お前、本当に忘れたのか…?」
え?と少し驚いたが全く美桜には記憶が無く逆に聞き返してしまった。
「あなたは……本当に私と…親しかったの……?」
と聞くとあの男子は懐かしいく楽しそうな顔をした。
「当たり前だ!みーちゃんとは毎日2人で遊んだり!大勢で遊んでても絶対俺と一緒にいたじゃねーか……」
美桜には全く記憶が無かった……。
「……ごめんなさい。あなたの事……本当に覚えてないの……。だからお名前だけでも…聞かせて欲しい……です…。」
男子は悲しい顔に戻り、言った。
「……そうか俺はゆうだ。宜しくな!みーちゃんの記憶が無くてもまたやり直せばいいんだよ!またあの頃みたいに……。思い出せるかもしれないしな!」
そう言ってゆうは私の頭をポンポンと2回撫でてくれた。
(この感じ……懐かしい気がするのは…何でだろ……)
ゆうはそう言って教室に入っていった。
気づくと授業が終わるチャイムがなっていた。
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