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白い流星【ソードアート・オンライン】

第29章 遭遇





後のやり取り↓

クライン「何でお面だああああ;」
ケイト「いきなり放り出すからに決まってんでしょ馬鹿!!」
クライン「だからって限度があんだろ、いてえんだぞ気分的に!;」
ケイト「こっちはリアルで落下感覚味わって怖かったんだよおお;」
クライン「知るかあ!!;」


そういったやり取りに、くすくすと笑い声が上がったのは言うまでもありませんでした。



私も、その中に混ざりたい。

不思議と胸の中に溢れる感情に、何て名前があるのかはわからない。


それでも何故か…

どこか、とても楽しいという漠然とした感覚だけはわかりました。



10月21日になってから、私は記憶を取り戻しました。

それからケイト姉ちゃんに大切なことを教えてもらいました。


精神のケア、それは一人だけではどうしたって成し得ない事なのだと。

それはそうだと、聞いた後で思いました。
そのケアをする人が苦手な場合では逆効果になるからです。


だからこそ、全員で一丸にならないといけないのだと。

社会ができ、生活に余裕ができるようになり、
そうして大切な人と過ごした時、楽しい想い出を過ごした時になって初めて心から笑えるのだと。

ケイト姉ちゃんの話を聞いて、私は理解しました。


そういうのを確か「人ができている」と言うのだとGMから聞いた覚えがあります。



そんなケイト姉ちゃんが起こした「出来事」や「変化」を自慢気に
毎日楽しそうに語るGMに、私は益々会いたい。

会って話がしたい、共に過ごしたい、あの笑顔の中に私も入りたい。

そんな想いを募らせていったことを思い出しました。



記憶を失ってからのほとんどをパパとママと過ごして

その人達は私にとって『合った人』、つまり気の合う人達で
時を共に過ごす内に、私にとって『一番大切な人』となりました。


そういった絆と想い出があって初めて『心からの笑顔』が成り立つのだと

その日々を通して身をもって学んだようにも思えます。




ミーすけというボスの子供と出会い、テイミングしたケイト姉ちゃん


その人は温かくて、GMの言うように予測外の行動ばかりで

その行く末が楽しみで、気になるばかりでした。



今にして思えば、GMはきっと…

七夕イベントの時期を見越して、私を逃がしてくれたのでしょう。




探検日記、完



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