第29章 遭遇
それから俺達は、どこかそれが嬉しくてしばらく一緒に笑い合っていた。
その数分後、ケイトはふとした疑念を思いついたようで言い放った。
ケイト「ユイのデータを、キリトかアスナのメモリに保存しておくべきじゃないか?
もしこのゲームをクリアしたら、ここがどうなるかなんてわからないし…
やっておくに越したことはないだろうからさ」
キリト「なるほど。じゃあ俺のナーヴギアのローカルメモリに入れておくか」
アスナ「ええ」
その後、ユイの話によると
第1層地下迷宮ボスの正体はGMが緊急アクセスするためのコンソールを守る番人だったので部屋に近づくプレイヤーを見つける度に追いまわしていたらしい。
ボス部屋から自由に徘徊できるのでフィールドボス的な位置と思われる。
そうして、空気の流れが違うというケイトの指摘に伴い
ついて歩いて行くと、ボスが立っていた右の最奥で階段を発見した。
それを好奇心からか、未開エリアへ向けて降りていくことになった。
キリト「所で…LAボーナスが気になるんだが、何だったんだ?」ひそひそ
アスナ「キリト君…;」
ユイ「も~パパ!;」
キリト「い、いや、悪い。どうしてもそれだけ気になってさ」
ケイト「らしいっちゃらしいけど…はあ;(溜息)
また後で教えるよ^^;」
キリト「絶対だからな?」ずいっ
ケイト「うん!」
キリト「あと…
ゲテモノの肉があるんだが、料理してくれないか?」
ケイト「え?いいけど、何でそんな小声?」
キリト「アスナが猛反対したんだよ;」
ケイト「なるほど;」
アスナ「何をこそこそ言っているのかな?二人共?^^」黒にっこり←怒りゲージマックスオーバー
キリト&ケイト『ぞっくぅっ!)!!;』びしっ←固まる
キリト「いっ…;」
アスナ「ん?」首傾げ黒
キリト&ケイト『何でもありません、そしてしません』目を逸らして頭下げる
アスナ「よろしい^^」
ケイト「お前…絶対尻に敷かれるよ」汗
キリト「ああ…覚悟の上だ」汗
というかもう既にされてるよ;←内心の呟き
そんな内心の呟きをよそに、未開エリアの入り口の扉が見えた。