第28章 運動会
その頃の実況席
リズベット「所で…実況ってどうすんのよ;」
エギル「わからん;
目の前の変化をオーバーに叫ぶだけでいいと言われたが…;」
エギルは参加賞目当てで参加しに来たらしく、綱引き以外は参戦しないようです。
その間の実況は彼に任せており
当の彼は如何せん実況の勝手がわからないようで、大変そうでした。
ただ、マイクを携帯用にして実況代表としての役割をケイトが成し遂げ
そのアシストをエギルがするという方針を取り、結果的にうまくまとまったようです。
最初こそ誰が最下位になるかでもめている白組を放置し
青組3人が一斉に我先にと、とんでもない速度で走って行きました。
実は彼等はAGI型で、STR型であろう白組にとってはとんでもない超速に見えたのです。
ヒースクリフ「ほお」
彼が息を呑むのも当然。
それにつられて我先にと、白組が一斉に走って行って次の人へと渡したのです。
それを確認後、『視界に入らないようしゃがんだ状態で残っていた青組2人』は一斉に走り出しました。
そして3組ほどAGI型で埋めていたので一気に白組と同じ順位までぶち抜きました。
ヒースクリフ「なるほど、そう来たか」キラン
リズベット『やられたああああ!;』ぐあああっ
エギル『ナイス軍師!』
ケイト『誰が軍師だ!;』
それからはSTR型の人達のどっこいどっこいの争いです。
キリト「パス!」
アスナ「ええ!」だっ
キリト「任せたぞ、アスナ!」
アスナ「任せて!」
ずぎゅううん!!
そんな擬音表現よろしく、とんでもない速度です。
ちなみに、最下位だった青組二人は私とケイトのレーンの人達です。
予めケイトと私の家による密会で打ち合わせしていました。
そして着々と白組と差をつけていく中、武器を使用して妨害してくる人も出てきました。
エギル『おおっと!ここで青組のユウタがクラインを捻じ伏せた!』
リズベット『ケイトが言ってた武器による妨害ね!
せっかく追い付いてきたのにいいい!;』悔しそう
クライン「きたねえぞ!この!」
ユウタ「すみません!皆と順位を合わさせてもらいますよ一回だけ!」
そして後は競争にヒートアップしていきました。