第24章 誕生日とエイプリルフール
3月20日まで、あと数分にまで迫りました。
ケイト「あのさ…」
キリト「ん?」
ケイト「いきなり巻き込まれて、デスゲームに閉じ込められたけどさ…
皆に会えて、本当によかった。
このゲームを始めてよかったって、心から思うよ^^」にこ
キリト「…そうだな(微笑)
急にあんな目に遭って、大変だったけど…
俺は、お前のお陰で変わったようにも想うよ」
ケイト「え?」
キリト「きっと、ケイトがいなかったら俺は『ビーター』だって名乗ってた。
悪役一人で背負って、一人の方が気楽だってソロを続けていたかもしれない。
それで、やっと入る気になれたギルドを…月夜の黒猫団を失っていたかもしれない。
ケイトが作った警備課がなかったら、きっとあの時死んでいた。
一人じゃないって言ってくれた。責任は、一人で背負い込むものじゃないって教えてくれた。
他にもたくさん…信じていいんだって与えてくれた。
俺はさ…
ここに来れて、お前を好きになれて、本当によかったと思う。
最初こそ苦しかった。でもそれは誰もがそうで、一人だけじゃなかった。
置いていったことに負い目を感じていたけれど、お前は一回バシィンって背中叩いて、それで終わりって言ってくれた。
本当に…ケイトの存在に、心から救われたんだ」微笑
ケイト「っ…急に、そんなこと言われたって」涙目
キリト「ケイト……
俺は、君のことが好きだ。大好きでたまらない。
でも今は、『それ以上に大好きな存在』に巡り会えた」
アスナ「!//」
その言葉と共にキリトがアスナを見て微笑む中、アスナは照れ臭そうに俯いた。
キリト「そしてそれは、君が起こしてくれた奇跡だって思ってる」
ケイトと再び向き合いながら、両肩を掴んで言った。
ケイト「!!」
キリト「ケイト、君に会えて…本当によかった。
それはきっと、どれだけ時が過ぎても変わらない」微笑
ケイト「ちょっ//
恥ずかしいよ!もぉバカ!」
バシィンッ!
照れ隠しにケイトがキリトの背を叩く中、キリトは変わらず言い続けた。
キリト「だから、約束して欲しい。
君だけは、生き延びてくれ。
どんな風になっても、絶対に生きて生きて…幸せになってくれ!」真剣
その心からの叫びは、崖の中全体へと響き渡った。