第23章 イベント行事
一時間後…違反者0
この大会が終わるまで、それは続いた。
というのも、おそらくタンクの件もあって
ルール規定を読むことを自らしようと決めたからでしょう。
さて、キリト達もまた必死な追い上げも甲斐あって
アルゴまであと一歩という所です。
というのも、路地裏に打ち捨てられていた身の丈ほどの板を見つけたことからの猛進行だそうで…
豆が投げ手の指から離れた直後にリニアーで突いて防ぎ
それでも間に合わない場合はキリトが板を滑り込ませつつ豆を投げ
息もつかせぬ連携でとんでもないポイントを勝ち取り続けていました。
そしてこちらでもまた状況は変わっていました。
全員が全員、ルールに目を通していることから自分達だけでも大丈夫だとの説得から
その言葉に甘えさせてもらい
私とケイトは今、ウッドデッキにて…ゆっくりと酒を交わしていました。
たまにはいい息抜きになるだろうと思ってのことでしたが…
ケイトはどうにも普通よりかは酒に弱い方らしく、抱いている感情を全て露わにしていた。
ケイト「ずうううん)ごめんな…」
クレハ「…何を謝る必要があるのですか?」
ケイト「…実は…夢だったんだ。
こんな風にすること、はしゃぐこと…ずっと夢見てた。
あり得ないって思いながら、時々バカみたいにはしゃぎたくなった。
でも…そんなことしても、誰も付き合っちゃくれないからっ。
だから、勝手に諦めた。
負担かけて、ごめんなっ;
嫌な思い、させたのなら…本当に、ごめんっ;」
そう言いながら、ケイトは涙を流しながら頭を下げてきた。
でも実際の私は…そんなことを気にしてなどいなかった。
むしろ、そんなあなただから共に居たいと思った。
心から願った、あなたとの日々を過ごすことを…
その心からの想いを、私は彼女へと伝えたかった。