第23章 イベント行事
プレイヤー名を示す板、その各プレイヤー名の背景色は集計と共に変わっています。
赤(鬼)か白(退治人)か、それがすぐわかるようにする為でした。
そして開始5分前、もう一度ルール規定を読み直すことを喚起していました。
それを読み込んでいるか、読み込んでいないかだけでも大いに変わります。
たとえば、無関係の人に当てた場合でもまた30ポイントマイナス。
それもまた避けたと判別されるので、本来当たるはずだった人には10ポイントが加算されます。
そういった一例が、事細かにルール規定に書かれています。
それを利用しようと、NPCの多い地域に移動する方もいました。
不用意に投げれないようにする為、
障害物の多い地域、岩ばかりの岩石地帯もまた然りです。
こういった工夫が各々施されているあたり、流石とも言えるでしょう。
そしてタンクが盾で防ぎつつ、その背後から鬼が投げて退治人に当てるという手もまた勃発。
鎧は身体の一部として当たれば10ポイントマイナスですが、
盾もまた武器と同じ類のそれ=片手装備の武器と判別される。
そういったこともまた、ルール規定には書かれていました。
それを読むか読まないかでも大きく分かれます。
ちなみに、それを選んで確定となるまでの5分の間にも
豆と板と共に配られた、ルール規定を記された本を読むことを強く推奨していました。
それ故か、タンクがうまく鬼側と退治人側へ半々になったのが逆に面白くもあり
タンク同士の盾のぶつけ合いもまた容易に想像でき、それを考えるだけでも楽しそうだと感じました。
そして…
開始から5分後の今、1位に居るのはアルゴでした。
ケイト「おぉー。流石だね」
その次に鬼を選んだ『風林火山』、連携が群を抜いていました。
ですが、そのすぐ下には退治人を選んだキリトとアスナが。
二人は共に追い上げる気満々で
それらのぶつかり合いをケイトと共に見守るのが、私はとても楽しくもありました。