第4章 攻略組
それから後…
『悪質なトラップ部屋には封鎖テープを用いる』
そう結論づいたらしい。
第2階層ではそのような悪質なトラップはなく
せいぜい宝箱にプレイヤーが触れた瞬間、モンスターとなって襲い掛かってくる程度。
しかも、そんなに強くはなかった。
そんな中、俺は…
黒づくめの服装から、《黒の剣士》と呼ばれるようになった。
そしてケイトの二つ名は…《白い流星》
というのも…
ディアベルを助けに入った時の、あの突撃の異常な速さだ。
白づくめの服装に黒髪なのだが、肌が色白なこともあって
あまりの速さに姿が目に映らないまま、白い光線状の軌道を描いて突っ込む様に…「流星」と評された。
だから《白い流星》だ。
ケイト「どんな死地も潜り抜け、不死鳥の如く駆け回る!
うん!白の鳳凰なんてどうだ!?」キラキラ
キリト「流星だな」きっぱり
アスナ「だね(微笑」頷
ケイト「って何で!!?;一生懸命考えたのに!;」
キリト「いやいや、流星の方が合ってるって^^」
ケイト「っていうかお前ら、私が年上だって忘れかけてない?」むっすー
『忘れてない』
キリト「というか、敬語はやめてくれって言ってくれたのはそっちだろ?」
ケイト「そうなんだけどさあ」ぶー
二つ名の話になった時、そう話し合ったわけだが
ケイトは若干、不服そうにしていた。
本人曰く、どんなに死にそうな人でも瞬時に駆け寄って助け出すためのAGI全振りだとかで…
だからこそ何度でも蘇らせに行く不死鳥ということで、「鳳凰」を入れたかったのだそうだ。
その思いは解るが、決めるのは周囲だからな…;
その意図を聞かされる中、俺達はただただ苦笑するばかりだった。