第17章 不測の事態
ケイト「え…えっと;
光状態で一気に合成したわけだけど…なに、この防具;
魔剣ならぬ魔防具も飛び越えて神防具?;
ま、まあいいや。レベルは上がってるのかな?
たった一匹で1000万コルなんだし、5レベルぐらいは上がってるか……な………」唖然
ちなみにレベルアップボーナスを振ろうとメニューを開いた結果
そのあまりの桁違いの数に、ケイトは固まっていた。
レベル:90→115
レベルアップボーナス:25×3=75
ケイトが思っていた5×3=15の5倍である;
ケイト「と、とりあえず全部AGIに振って出よっかな;
っていうか一体今何時…晩御飯も昼御飯も食べ損ねたあああああ!!!;
え!?;次の日の朝!!?;
っていうか誰もメッセージ着てない!!
あ、外に出ないと受信できないんだった!;(頭抱え)
絶対皆カンカンだあああああああああ!!!!!;」
だだだだだっ!!!!!
その後、必死に走って足元に意識を向けないようにしたまま走り続け
光状態になって跳躍を使うことで、辛うじて階段を上り
否、飛び越えて51階層への扉へと辿り着いた。
そうして開けると、そこに居たのは……
ケイト「!!…クレハ?」
クレハ「……ケイト」じわっ
ケイト「ぎょっ!!)・・;
何で泣きそうな顔して!?;」あわあわ
クレハ「心配したんですよ!!どこへ行ってたんですか!;」ぎゅうっ!!!
51層の転移門にて待機していたクレハだった。
そして再会した直後、クレハはケイトに跳び付き、強く強く抱き締めた。
ケイト「あ…ごめん。イレギュラーボスと戦ってて;」
クレハ「よく…無事で;」ぐすっ
ケイト「それよりもごめん!クレハ!!;(90度お辞儀)
一番、クレハに言わせちゃいけないこと言わせた!;
クレハがお母さんっ子だって知ってたのに;母親が死んだこと言わせて、本当に…本当にごめんなさいっ!!;」土下座
クレハ「そんなこと構いません!
あなたが無事でいることが、一番の朗報ですっ」涙
クレハが自身を抱き締めているにも関わらず、ずさあっ!!とケイトが土下座をする中
当の謝られたクレハは、泣き震えながらケイトを抱き締めていた。
『今度こそ』決して離すまいと、必死に――