第16章 時期外れのイベント
~おまけ、終の終~
・風月流の真髄、終
キリト「なるほど。
確実に当てる為に相手が決して逃げられない状況を作り出すのか」
ケイト「奥義を打つのはそれからだよ。
空中に誘い出すとか、麻痺状態にさせるとか、ノックバックさせるとかね」
ちなみに、これは余談ではあるが
風月流奥義・一閃を食らった場合、その対象物が何であれ粉々に消し飛んでいた。
あの当時(341ページ参照)でさえ、壁は粉々に消し飛んでいたらしい。
ケイト「体内の無駄な力みを一切なくし、微細な筋肉の動きを使うべし。
この微細な筋肉を使う為には、大きな筋肉を収縮させようとしたって遅いから、自分の身体感覚のイメージによって動くこと!
力を入れてる時は動きが遅い。かと言ったらスピードに集中したら力が入らない。
表裏一体なことを忘れるな!
同時に実行することは非常に難しい!喩えるなら右を見ながら左も見ろって感じだ!
両方同時に出して生かしきるには、自身の攻撃が当たる直前までは全身のスピードオンリー!
一つの向きに対する動きに対し使う足の筋肉のみに非ず、全身の動きで同時に相乗効果を伴うよう実行!すなわち補うことで、より速度を上げる!!
そして対象に当たった瞬間に、全身のパワーを全部当たった部位のみへ集約させて撃つ!!
それこそが風月流の真髄!風月流奥義、一閃の正体だ!!!
以上!!!!
あとは実行あるのみ!!」
それからは、ただただ修業だった。
まずは自分の動きやすい範囲を極め、後にそれを全方位へと拡げていく。
すなわち、動きの改善。
全身においてどこに何が来られてもノーダメージで弾き返せるようにする=対処力の底上げ。
そして感知能力。
目に見える攻撃でも、死角からの攻撃(ブラインド等)であってもなお
その両方を動きながら同時進行で感知しつつ、確実に避けれるようにする為の修業を、重点的に実行させ続けた。
それら二つを両方同時にすることで、如何なる攻撃を無効。
そして最終的には、12月15日に全員『一閃』を身に付けさせた。
12月12日、風月流の真髄を教えた修錬日で、修業に取り入れた日。
だが、その後に3日ぶっ続けのみで身に付くほど『非常に濃密な修業』を実行した。
その日は後に、『攻略組神強化合宿』と呼ばれることとなった――