第16章 時期外れのイベント
クライン「あぎゃああああああああああああ;」
どかばきずごぐしゃばぎゃ!
クレハ「まだまだあっ!!」拳振りかぶる
ケイト「あの…;一発だけでいいから;」
クレハ「赦しません!!!」くわっ!!
ケイト「…はい;」たらーり←色んな意味で諦めた人
その次の日のウィークリーアルゴでは
俺の最後の叫びが「我らが愛しき『白の鳳凰』!!!!」だったこと。
いい月夜だったことで、秋に花火と満月を堪能できる、異例な楽しいイベントだったとのことで
凄まじく好評を集めていたとのことだった。
とりあえず、その時に思ったのは…
『うん、だんじりの大工方はもう二度とやらないでおこう』
という、純粋な想いだった……;
だが、後に現実に戻ってから、テレビでだんじりを見た瞬間…
キリト「ぎり)…ダメだ!代われ!!」
見た瞬間に、代わって欲しいと思うようになるだけでなく
人前で注目を集めたり目立つのが苦手なはずだったのが、少しだけマシになっていたことに気付いた。
そして無我夢中でそれに合わせつつも叫び続けていると…
自然と同じ感覚で叫んでいると、声もよく通るようになっていて、ビリビリと身体の奥深くにまで響き渡るほどまでになっていた。
これも、鼓舞スキルのお陰だろうか?
心だけでなく身体にまで響かせる、その大工方専用スキルの。
「あれ?…何でお兄ちゃんそんなにうまいの!?;(驚)
抜群に合いまくってるよ!!;」
キリト「あ、ああ…ケイトに散々叩き込まれたからな;」苦笑
「ええ!?;ケイトさんって…あの救世主の!!?」
キリト「ああ。同じギルドだったから」
「聞かせて!!っていうか聞きたい!白の鳳凰の話!」キラキラ
その後…
色々と問い詰められた結果になったのは、言うまでもなかった。
その昔の俺は、まだそんな未来が来るなど知る由もなかった。
その時の俺は、思いもしなかったんだ…
ケイトとの出会いによって、未来が大きく変わっていたことにさえも……