第16章 時期外れのイベント
キリト「我らが愛しき『』!!!!」
どぉん!!!!!
その瞬間、最後に真っ白な火を起こす爆缶と共に
合図通りにその場で回転した。
その時、誰の目にも…
『白い鳳凰』が翼をはばたかせ、その場で回転したかのように見えた。
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!』
その大歓声が響いた瞬間…
俺は、ふと我に返った。
約1万人もの注目と目が、俺一人に向けられていることが。
クレハ「やりましたね!」
アスナ「やった!!」
グレイク「ようやく成功したあ;」汗&ほっ
エルム&ジン『おっしゃあああ!!^^』
男二人が喜びを露わに肩を組み、
もう一人は『どうなることかと思ってた』と愚痴を零しながら、ほっと胸をなでおろし
女性二人は満足げに手を取って笑い合っていた。
だが、俺の胸中には全く別の想いが芽生えていた。
キリト「もう…死にたい//////」ぼそり
穴があったら入りたかった。
見ている人の心を揺るがし、魅了し、楽しませるもの。
心から突き上げられる衝動、それによって無我夢中になっていた。
護るんだと息巻いて、気付けば全力でぶつかっていた。
松野「さぁて!!一万人の投票結果はどうだあ!!?
皆ぁ!一番だと思う団の団扇を上げろおーっ!!!」
さっ!!
松野「言うまでもなく白の鳳凰が圧倒的に多い!!!
集計結果、この場に居る8割強の人達が白の鳳凰へ!!
1割が血盟騎士団、0.5割ずつ風林火山と聖竜騎士団へと入ったあ!!!
優勝おめでとう!!白の鳳凰!!!
そしてキリト君、何か一言おおおおおお!!!!!」
キリト「っ~~~~~~~~~~~~//////;」
松野「おっとキリト君だんじりの上でうつ伏せになってて視えないぞおおおお?!!」
アスナ「?どうしたの?キリト君!」
クレハ「恥ずかしいのでしょう、放っておきなさい。
確かに…大衆の面前の前でさらされているとも言える状況ですし、羞恥心がそれ相応に伴いますからね//」そっぽ向く
ケイト「クレハああああああああああ!!!^^//」ハグッ!!!
嬉しさのあまり、ジャンプ一番クレハへと跳び付いて頬ずりをするケイトに対し
アスナは若干怒りを感じたようで、俺を置いたまま叫んだ。