第16章 時期外れのイベント
ケイト「キリト、大工方任せたな!」ぽんっ
キリト「いっ!!?;」自分を指さす
ケイト「うん」
アスナ「頑張ってね、キリト君!」
クレハ「応援はしましょう」
クライン「ケイト!こっちに来い!」
ケイト「いやいや無理だって」
キバオウ「はっ。ケイトはほんまもんを見て育っとるもんな」にや
ヒースクリフ「資料ならレジャーランドの図書エリアにある。
そこで見ればいいだろう。
ケイト君の絵画スキルで写真のように事細かに描写されていたはずだ」
ケイト「うん。
建築スキルでだんじり作れる人はうちにいるから、各々作りたい形をイメージにしてちゃんと伝えてね」
クレハ「それではこちらが不利になるのでは?」
ケイト「ハンデだと思えばいいよ。
小さい頃からそれを見て育ってきたんだ!引っ張ったことだってある!
だから…キリトを大工方として鍛え上げる!!
そうすれば大衆の面前での羞恥心なんて消え去るさ!!!」
キリト「俺、目立つのは嫌なんだけど!!?;」
ケイト「問答無用!!来い!鍛えてやる!!」
キリト「待て!!;待ってくれケイトおおおおおお!!;」
叫びもむなしく、その提案が上がったその日から叩き込まれる結果となった。
その後、どうあっても断ろうとしたものの…
アルゴに聞いた所、周囲の反応は全くもって、期待を寄せられるばかりだったそうで;
アルゴ「ちなみに、反対しているのはキー坊だけだからナ?」にや
キリト「うっ;」
アルゴ「俺っちも、その当時へ向けての歩道整備で忙しいからいってくるナ♪
頑張れよ、キー坊!」にかっ
たったったったっ
キリト「…覚悟を決めてやるしかないか;はあっ」溜息
後ろ頭をガシガシとかいてから、再びケイトの元へと帰っていった。
息抜きと称して抜け出した時の話だ。
クレハに聞いてみた所
『大工方(だいくがた)とは、だんじりの屋根の上で飛び跳ねる人です。
飛び上がって体の向きを変えたり、両手を広げて片足で立つ「飛行機乗り」のパフォーマンスをしたりと「だんじりの花形」ですが、落下することもたまにあります。
その叫びには『鼓舞スキル』というものが付与されるように身につくらしく、その役割は周囲を燃え上がらせる『誘発剤』とも言える存在です。
白の鳳凰代表として、恥ずかしくないように』
とのことだった…;