第15章 強さ
アスナ「あれ?」
キリト「?どうかしたのか?」
アスナ「立ち入り禁止みたいに、外から近付けないのよね?
でも…何でケイトちゃんは侵入して、そのトラップの素材を取れたの?」
『!!』
クライン「言われてみれば…確かに」
クレハ「侵入禁止エリアのようなものの場合、足を踏み入れることも手を入れることもできないはず。
なのに何故…?」顎に手を当てる
キリト「何であっても、侵入できないんだよな?
なのにどうやって?」
ケイト「簡単だよ。
衝撃吸収の素材と盾を合成させて、その侵入させまいとする力に対しての衝撃吸収をするように使ってみた。そしたら楽に侵入できたよ。
あとは分解で素材を取るだけ」
『なるほど!!』
普通の盾の使い方は物理攻撃に対して用いられるものでしたが
力のベクトルの対しても使えることを知りました。
ケイト「要するに、その罠は私を外へ押し出そうとしてるわけだから
その衝撃自身を吸収するようにすれば近付けるんじゃないかなって考えたんだ」
クライン「そんな考え方できるのお前だけだぞ;」←呆気にとられてる
キリト「そういった使い方を考え付くのもな^^;」←ただただ苦笑
アスナ「そういう常識にとらわれない発想力が凄いのよ!
うん!」腕組みしながら二度頷く←どこか誇らしげ
クレハ「なるほど。
合成や分解も本来は防具のみに使うものであって、トラップ等へ試していなければできるということさえも知る由もなかったでしょうし」
クライン&キリト/アスナ&クレハ
『ケイトの功績半端ねえ/ないわね)…;』←内心の想い
クレハ「ケイトがいなければ…
今のような恵まれた生活自体、成し得なかったでしょうね」
そう呟く中、ケイトは一人
『修業場に被らない程度に地下エリアも作った方がいいかもしれないな』と、考えを馳せていた。