第15章 強さ
クレハ「……(驚)
…そうですか(ふっ)
ケイトがいなければ、私は…ここまで変わることさえもなかったのでしょうね^^
ただ、彼に関しては未だ気に入りませんが」
『あはは^^;』
クレハ「女好きにもほどがあります。限度というものを知って欲しいものです。
まあ…悪い所ばかりでないことは解っているのですが」ぼそっ
人に対して優しいのは知っていますが、敬遠したくなる。
女好きの塊で、いい女を見かけるとすぐ鼻の下を伸ばすし、その時すぐ調子に乗りそうな人だから。
そう語ると、思い当たるフシがあるようで二人はそろって苦笑し続けるばかりでした。
キリト「っていうか…
さっき第一層のマッピングデータを俺からもらったってケイトは言ってたけど、実際は違うんだ」
アスナ「え?」
クレハ「どういうことですか?」
キリト「えっと…実は(ぽりぽり)
マッピングデータの付け方を教えてから、俺のつけてた部分以外のマッピングを終えたから
それらを合わせて、第一層のマッピングが完成した。
だからその、俺だけじゃないんだよな」
クレハ「なるほど。ケイトの言い方からすれば語弊がありますね。
キリトから教えてもらったとも聞こえましたし」
アスナ「はっ)ということは…」顎に手を当てる
キリト「?どうかしたのか?アスナ」
アスナ「カーディナルに何か言って変えられるのか、過剰に死人を出さないためなのか…
いずれにせよ、その連絡方法をヒースクリフさんは知ってるってこと?」
クレハ「…それはまだ断定できませんね」
キリト「ああ。たまたまって可能性もあるし。
第一、殺人が活発化し始めたのもその頃だ。
それに応じて動いたって可能性の方が高いだろう」
アスナ「…そうよね^^;
もしもシステムがそれで変えられるのなら、現実に帰れるかもって考えちゃった…」
クレハ「そうですね。
確かにその可能性があれば助かる人だって増えるでしょうが…
今は目の前の人を助ける方が先決かと;」
その指さした先には、蟻地獄トラップに引っかかったクラインがおり
それに慌てふためくケイトがいました。