第3章 第一層攻略
エギル「見事な剣技だった」
そう俺を褒めてる時、それに周囲が湧き立った。
だが、突如としてキバオウが叫び出した。
キバオウ「何でや…
なんでもっとはように言わなかったんや!
危うくディアベルはんは死ぬとこやったんやで!!?」
その言葉に、その歓声は止んだ。
キバオウ「「全力で後ろに跳べ!!」
あんた、そう言うたな?
武器が野太刀に変わってること知ってて、そう言ったんか!?
そのスキルしっとるっつぅことは、元βテスターやないんか!!?」
そうβテスターではないかと疑念を口にするキバオウは、こう言葉を続けた。
ボスの技が情報とは違うことを知っていたのに言わず
ディアベルを見殺しにしようとしたのではないか、と。
俺以外にもβテスターがいるのではないかと、皆が疑心暗鬼になりだした…
キリト「そうだ…俺は」
ケイト「やめんか!!」
ごす!!
キリト(何でチョップ?)ぽかーん
俺が言い出そうとした時
何故かケイトは、キバオウに向けてチョップを繰り出した。
その行動の意図が掴めず、俺はただただ呆気にとられるばかりだった。
ケイト「あのなあ…
この攻略に、一丸となってぶつからなきゃいけない時に何考えてんだ!」
キバオウ「あ?何言うとんや!こいつは知ってて」
そう言われた瞬間、俺の方に目を向けた。
ケイト「おい」
キリト「え?;」
ケイト「お前、止めようとしてたよな」
キリト「?」
ケイト「助けようとしてたんだよな!!?」
キリト「!はい!!」気を付け!
ケイト「ならいい人じゃんか!堂々としてろ!!」
キリト「え?;」
質問の意図に答えられなかった俺に、そう叫ばれ
思わず気を付けをしながら答えると…
バシィン!っと背を叩かれながら言われた。
その言葉に、理解が追いつかなくて…
俺はただ、?を浮かべるばかりだった。
キバオウ「はあ!?それだけで信じるんか!!?」
だがキバオウは食い下がらず、その言葉に異議を唱え続けていた。