第3章 第一層攻略
1週間後、皆で手分けして頑張った結果
その集まってくれた人達の人数分、装備材料が集まった。
1チームにつき6人、6人×7チーム=42人
ただ私はキリトとアスナと組むことになったので-3で、39人分だろう。
108個の材料で1つの装備、総合5つの装備がセリオン防具一式だから
540個×39人=21060個もの装備材料が目の前に…;
防具製作にかかる時間は敏捷性が高いから速く出来るとはいえ、この量は流石にキツイ。徹夜確定だな。
それから私は、会議に参加しつつ頑張ってカンカンしていた。
その間、キバオウがβテスターの件を指摘していたが
エギルがβテスターが情報を集めて作った本について語り、ディアベルが諫めてくれた。
ケイト「あのさあ。
一般プレイヤーの2割弱に対し、βテスト経験者が4割程度だったらしいよ?」
キバオウ「あ?それがどないしたんや!?」
ケイト「最初の時に説明して欲しかった。情報が欲しかった。
その気持ちはわからんでもないよ。私もニュービ―だからさ。
でも、そのβテストの時とは違ってることが多いんだ。
いくつかのモンスターの行動パターンがβテスト時とは変更されてて、その当時の先入観故にそのことに気づかずに命を落としたβテスターも少なからずいて…
第1層における元テスタープレイヤーの死亡率は一般プレイヤーよりも高かったんだよ。
だから逆に教わらなくてよかったともとれるし、何事も慎重に当たった方がいいって学ぶべきだと思うんだよね。
それで責めたって、どっちにもいいことないじゃん」
キバオウ「ぐっ」
防具を作りながら、私は会話に参戦した。