第14章 出会い
9月に入った頃…
『えええええ!!!?
同い年!?ケイトとクレハが!!?』
ケイト/クレハ『言ってなかったっけ?/言ってませんでした?』
『言ってないよ!!;』
白の鳳凰本部では、驚きの声が上がっていた。
ケイト「でも一番衝撃的なのは出会いだな!^^」
クレハ「そうですね…」
デスゲーム宣告から2週間ほど後、
私は死んで帰ることを選び、迷宮にて自殺することにした。
そんな時、彼女…ケイトと出会った。
ケイト「やめろ!!」
真っ青な顔で、必死に叫ばれた。
クレハ「何故止めるのですか?
現実に帰るにはこれが最適な方法で
ケイト「現実でも死んじゃうからダメなんだよ!!;」
クレハ「異なことを言いますね。一刻も早く帰りたいと言ったんです」
ケイト「異なこと…
…その…言い方」わなわな
どうしました?
また、差別されるのでしょう。
好き勝手に騒ぎ立て、距離を作り、壁を作り…思ってもいないことを……
そう溜息交じりに思った矢先、思いもしない言葉が返ってきました。
ケイト「カッコいいいいいいいい!!!//」キラキラ
クレハ「…え?;」固
驚いたことに…その言葉は、本心からのものだと気付いた。
今まで、そんな風に言ってくれる人などいなかった。
変な発音を交えて嫌味らしく言うことしか出来ない人達ばかりだったのに…
ケイト「貴婦人だ!ダイアナ!!
ダイアナ王妃っ!」キラキラ
クレハ「私はダイアナではありません!;
それに…
私には、紅葉(クレハ)という名があります」
ケイト「クレハ!クレハか~^^
よろしく、クレハ!」
リアルでの名もまた、日本人の中では今までにない髪色と目の色から…
私は、一撃必殺とも言える奥義の名を賜った。
そしてしつけもあって、そういった言葉遣いになった。
けれど…それに誇りは持てど、差別や迫害・いじめを自ら進んでやる日本人であることに
誇りを持てなくなっていた。
しかし…世界を回って分かった。
人間は、そのようなことを平気で心を痛めずにする人間が数多く存在することを。