第13章 生きて
~おまけ・終~
・修羅場、続
ケイト「いやいや、見た目以上にいい所があるのは知ってるし!
だから私はイケメンなんかに目を奪われてないんだし!」
クレハ「たとえあなたがそうでも、彼は違うでしょう?
美女を見るとやたら嬉しそうに自己紹介してましたし」
クライン「ぐさあっ!!)…;」じめじめ
キリト「クラインにとっては生き地獄だな;」
アスナ「針山のむしろに巻かれているみたいに感じていそう…;」
クレハ「ともかく…私はケイトとの結婚を認めません」きっぱり
ケイト「…どうすれば認めてくれる?」
クレハ「そうですね…(顎に手を当てる)
『女性相手に目移りしなくなったら』、考えなくもないでしょう」
クライン「でも」
クレハ「彼女の境遇、受けてきた所業、それらを考えれば一目瞭然でしょう?
火を見るよりも明らかです」
クライン「そりゃあ…確かにそうだよ。
俺ぁ言われねえと解んねえし、頭も悪いし、どこか抜けてるぐれえに空気読めてない時だってある。
でもよぉ!
ケイトを想ってるって気持ちだけでは!負ける気は毛頭ねえんだよっ!!」
クレハ「…確かに、あなたはケイトのことを忘れなかった。
それは称賛に値します。システムに逆らうほどの想いですからね。
ですが…それで、あなたの女好きにケイトが嫉妬心を抱かないとでも?」
クライン「ぅっ;」
クレハ「好きな人なら…
本当に相手を想っているのなら、その人をちゃんと見なさい。
もしもそれで見逃したサインが重要なものであれば、取り返しのつかないことになる。
自殺、過労からの死亡にまで繋がりかねない…
憶えがあるでしょう?」
クライン「ぴくっ)…ああ」
(詳細はケイトの自殺未遂騒動、204~221ページ参照。
ちなみに、クレハもその全貌を知っているからこそ言ったらしい。
きっかけは、クラインのナンパだったから)
クレハ「この意味が解りますか?
あの当時と変わらず、誰かにかまけている時点で…それは同じということです。
人間の本質は変わらないと言いますが、あなたのケイトを想う『愛』はその程度ですか?」
クライン「違ぇ!!」
クレハ「ならば証明してみなさい。
ここに所属する女性達を相手に」腕組
クレハからクラインへ叩きつけられた宣戦布告。
果たしてどうなる?
次回、『修羅場、終』