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白い流星【ソードアート・オンライン】

第11章 別れ





その知らせに、俺は焦りながらギルドを覗くと…

団長が、グレイクへと繰り上がっていた。


ギルド本部は、一時失意のどん底にまで陥りかけた。

だが、それを「今の自分達を本人が見たら、さぞかし嘆くだろう」と
グレイクが気丈に、周囲へと言い聞かせたことから持ち直した。



そして次の日の7月31日に、ケイトの告別式が執り行うとの知らせが来た。


その告別式には、過半数のプレイヤーが集い

ケイトの笑った顔の写真が、生命の碑へ立てかけられていた。


そしてその下には、プレイヤー達からか、たくさんの花が置かれていた。



生命の碑とは、その名の通り全プレイヤーの生死を一目で確認できるものだ。

アインクラッド第1層、始まりの街に存在する黒鉄宮に設置されている金属製の巨大な碑であり
SAOにログインしている全プレイヤーの名前がアルファベット順に記載されている。

死亡したプレイヤーは名前に横線が引かれ、隣に死亡日時と死亡原因が記載されている。

これにより、誰でも全プレイヤーの生死を一目で確認することが可能である。


そんな折、アスナのもとに日付指定でメールが来たようだ。



アスナ「ケイト…ちゃん;;」

口に手を当てて声を震わせるアスナに、思わず覗き見てみると…


『これ読んでる頃には、一緒に居るかな?

実はね、これからすんごい大変な相手と戦いに行くんだ。
これ読んでる頃には多分終わってると思う。

それで無事に帰ってきたら、一緒に焼き肉食べたいなあ♪
たくさん食べよう。せっかく秘伝のタレも作ったんだからさ。

楽しみに待っててね。
絶対、無事で帰ってくるから^^』

メッセージと共に送られてきたアイテムは、ケイトが作った「秘伝のタレ」だった。


焼肉を一緒に食べる気満々だったのだろう。



アスナ「やだよっ;

…こんなの、ないよ;;」涙&ぷるぷる

キリト「アスナ…」


震えが止まらないアスナに、俺はそっと寄り添うことしか出来なかった。


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