第10章 ユニークスキル
~おまけ・終、スキル~
・ボス戦の間に使ったスキル
まずケイトが使ったのは
神速連斬(下記参照)→怒涛連斬(94ページ参照)→刺突連斬(131ページ参照)→無尽連斬(129ページ参照)→除夜連斬(下記参照)→怒涛連斬→神速連斬だ。
それからボスを倒した事にも気付かぬまま、無人の場所に怒涛連斬を打っていた。
「神速連斬(しんそくれんざん)」:《双短剣》と《神速格闘術》の複合技。200連撃。
ボスの周囲を斬り裂き続けていく。
ボスへ双短剣の内の一本のみを投げて身体へ突き刺しつつ、手元へ戻るよう念じる。
すると短剣が抜けない&ケイトが空中にいることから、ケイト自身が短剣へと引き寄せられる。
そしてケイトが刺さった短剣を掴みつつ、斬り裂くように抜く。
そして再び投げ、念じ、ボスの下へ引き寄せられ、短剣を掴み、斬り裂く。
それの繰り返しを神速で行ったのが、神速連斬だ。
双短剣の性質を利用して目にも映らないほどの速度で切り裂き続けていく。
目視できるのはただ、敵が傷付くことでできる赤い線が瞬く間に0から200になったことだけだった。目にも映らない速さ=何かが目の前を通過した事にすら気付けないほどのものだった。
その斬り裂くタイミングで跳躍を使うことで、威力とスピードを尚更に上げることを可能にしたらしい。
「除夜連斬(じょやれんざん)」:神速格闘術上位剣技。連続108回攻撃。
相手を中心に囲むような「双短剣による剣撃(刺突と斬撃、双方込み)」と共に、全方位から敵の体に次々と拳と蹴りを叩き込む。
それはまさに除夜の鐘が一瞬で突かれ終わったかの如し…
攻撃音も、その軌道でさえも、僅か一発のみしか見えないし聞こえなかった。
ケイト曰く、「運営!名付けに手ぇ抜きやがったなああああああ!!」
…さもありなん;
「今の熟練度はまだ960らしいが、後々すぐにでもコンプするだろうな」と、俺は一人考えながら思った。