第10章 ユニークスキル
~おまけ~
・苦手なもの
昔から話せない環境で育ったせいか、ケイトは自分から話すことはほとんどしない。
だが、その反応は凄く解りやすい。
現在
というのも7月の中旬頃、俺達は37階層ボスへ挑む所だった。
そのボスは虫型で、ムカデのような形状をしていた。
ケイト「ひっ」
それを見た瞬間、ケイトは瞬時に真っ青になったわけで…
キリト「?どうした?ケイト」きょとん
ケイト「あっ…っ;」がくがくぶるぶる
震えが止まらないそれに、俺は眉をひそめていた。
キリト「?ケイト?」
恐る恐る手を伸ばしてみると、頭を抱えてかがんだ。
ケイト「虫は…ヤダ;
嫌だああああああああああアアアアアアアアアアアアアア;」
ぴゅうううううううううううううううう
キリト「ケイト!!?;」
クライン「まさかの敵前逃亡かよ!;」
そう驚きを露わに叫ぶ中、ボスはケイトに引き付けられていた。
逆にターゲットへと引っかかってしまったようだ;
ケイト「虫は無視いいいいいいい;;」がくがく←恐怖のみ
ボス「ぎゃおおおおおおおおおおお♪」だだだだ←楽しそう
アスナ「なんだか…凄く対照的;」
キリト「今のうちに背後から攻撃だ!!
ケイト!
そのまま頑張って引き付けててくれ!!」
ケイト「ひっ;いっ;」がくがく&真っ青
必死に走り回る中、虫を嫌いになった理由を聞いてみた所…
それは非常に単純な話だった。